万華鏡の中の世界へ -シアトル・チフリー美術館-
シアトルで一番印象的だった場所は、間違いなくチフリー・ガーデン・アンド・グラス。
ワシントン州出身のガラス彫刻家、デイル・チフリーの美術館です。
これまで見たガラス彫刻の概念をくつがえされるような体験でした。
今日は、その作品をいくつか紹介させていただきます。
まるで万華鏡の中にいるような ”Persian Ceiling"
鮮やかな色遣いのモチーフがちりばめられた天井は、見る角度や位置によって表情を変えます。
ガラスの色が反射された壁も綺麗でした。
まるで万華鏡の中に入ってしまったような、幻想的な世界。
あまりにも美しかったので、天井を見上げすぎて、首が痛くなってしまいました…笑
ネイティブ・アメリカン文化とガラスの融合 "Northwest Room"
チフリーはネイティブ・アメリカンの文化から大きな影響を受けていたとのこと。
Northwest Roomでは、北米先住民の最大部族であるナバホ族のテキスタイルと、その模様に着想を得て作られたチフリーの作品が展示されていました。
ガラスを使ってこんなに繊細な表現ができるんだということに、驚きました。
自分のスタイルを追求するだけでなく、伝統の良い部分を取り入れて昇華させたチフリー。
よりよい物を作ろうとするとき、歴史を知り、自分なりに噛み砕くことって大切なのか
もしれませんね。
波の音が聞こえてきそうな ”Sealife Room"
海と、波の音をイメージして作られた "Sealife Room"の作品たち。
ヒトデ・巻貝・ウニ・タコの形から着想を得た作品もあるとのことで、これはどの生物をイメージしているんだろう?と考えながら見るのも楽しかったです。
圧巻だったのは、高さ約4.5メートルのSealife Tower。
無機質なガラスのイメージとは全くことなり、タワーから力強い生命力を感じました。
活け花から着想を得た ”Ikebana and Float Boats”
こちらの作品は、活け花と、チフリーが日本の新島に旅行をした時の思い出、また子どもの頃にアメリカのピージェット湾で見た日本の魚網から着想を得たんだとか。
素敵だなと思う芸術家が、日本文化からも影響を受けていたと思うと嬉しくなりますね。
(ちなみに、画家のモネとゴッホは浮世絵から影響を受けていたとのこと)
まさに色彩の森 ”Macchia Forest"
Macchiaは、イタリア語で染色の意。
その名の通り、全300色を使うことを意図して作られたのがこちらの作品群。
表と裏でもガラスの表情が異なり、とても見応えがありました。
自然とガラスのハーモニー "Glasshouse Sculpture"
ガラスルームと彫刻庭園も必見です。
彫刻庭園では、花とコーディネートされたガラス作品を楽しむことができます。
この日訪れたのはお昼の時間帯でしたが、夕暮れ時や夜には、また違った表情を見ることができそうです。
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ランドマークタワー・スペースニードルのすぐそばにあるこちらの美術館。
シアトルに訪れた際には、ぜひ新しいガラスアートの世界を味わってみてくださいね。
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ホームページ・住所はこちらです↓
305 Harrison St, Seattle, WA 98109
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