空中映画館① 彼らが本気で編むときは、
楽しみにしていた一時帰国。
私の住んでいる都市から大阪までは、乗り継ぎなど含めて15時間以上かかるのですが、ロングフライトは苦になりません。
むしろ、映画や本の世界に没頭できる特別な時間です。
シカゴ→東京間のフライトで見た映画、すごく良かったので感想を記しておきます。
トランスジェンダーの女性・リンコとその恋人・マキオ、母が恋人と家出したために二人の家にやってきた、マキオの姪・トモの共同生活を軸に、ストーリーは進みます。
リンコを演じる生田斗真の演技が繊細で、感情移入させられただけに、周りの人の偏見がにじみ出た言葉に、心が痛みました。
でも、怒りや悲しみも乗り越えて、自分自身であろうとするリンコの姿と、その全部を受け入れるマキオの関係性が本当に素敵でした。
友人によると、スペインでは、LGBTパレードがあったり、街中を同性のカップルがたくさん歩いていたりと、異性のカップルと区別なく考えられているとのこと。
日本でも、同性のパートナーシップを認めている都市があったりと、以前に比べると理解が進んできている印象がありますが、偏見はまだ残っているように感じます。
トランスジェンダーに限らず、男女の役割分担に関する考え方も。
私は子どもの頃、料理や裁縫よりも読書や勉強の方が好きだったので、「女なんだから」とか、「女のくせに」という言葉がすごく嫌でした。
(家族は、幸い私の気持ちを尊重してくれたので感謝しています)
一方で、山田ズーニーさんの「働きたくないというあなたへ」を読んで、男性は小さなうちから、「将来家庭を養えるように」というプレッシャーから選択を迫られているというエピソードが印象的でした。
トランスジェンダーの方の権利を尊重していくことはもちろん、個々人が性別のステレオタイプにとらわれずに、好きな道を選べる社会になったらいいのになと思います。
私も、ジェンダーにとらわれず、人と人としての関係を築いていきたいし、家庭の柱を分け合えるよう、キャリアを再構築していきたいです。
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