アートの楽しみ方④アート小説を読んでみる
今回は、アートに関するオススメ本を紹介します。
アートを取り入れた小説といえば、原田マハさん。
マハさんは、美術館のキュレーターとしての経歴をお持ちです。
画家の実際のエピソードと、魅力的な展開が織り交ぜられたストーリーにいつも引き込まれます。
まずは、「ジヴェルニーの食卓」。
マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、モネのエピソードを元に描かれた短編集です。
画家が何を見て、どんなことを感じてキャンバスに向かってたのかが垣間見えて、絵を見るのがますます楽しくなる一冊です。
「楽園のカンヴァス」は、キュレーターである主人公が、アンリ・ルソーの絵に関する謎を解いていく美術史ミステリー。
メインで取り上げられている絵画は、ニューヨーク近代美術館に展示されている、ルソーの「夢」。
ルソーは、海外を旅したことがなく、この作品は書籍や雑誌、動植物園での観察をもとに描かれたんだとか。
パリで税関職員として働きながら、こんなに素敵な絵を描いたルソー。
その生き方からも、勇気をもらえる一冊です。
表紙にもなっているこの絵画は、長野県蓼科高原を描いた1枚です。
山々に囲まれた長野県信濃美術館東山魁夷館では、東山魁夷の描いた自然の美しさを実感することができます。
マハさんの小説は、ストーリー自体がすごく面白いので、アートに興味がなくても読みやすいと思います。
私は、これらの小説がきっかけで、アンリ・ルソーと東山魁夷に興味を持ちました。
気になった小説があれば、ぜひ読んでみてくださいね。
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